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Interview: Hemoptysis
独占インタビューby FUCHSIA

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2011年5月
独占インタービューby FUCHSIA

今年3月に全11曲入りのファーストアルバム Misanthropic Slaughter をリリースした アメリカのメタルバンド Hemoptysis の Masaki Murashita (Vocal/Guitar) さんにお話を伺いました。バンドは2007年に結成され、翌年 Who Needs A Shepherd? という全5曲入りデビュー EP を出しています。 現在アリゾナ州フェニックスを拠点にライブ活動を行っています。 5月に Rock It Up Records よりヨーロッパ盤の発売も開始され、この夏にはミュージックビデオも公開される予定になっています。

Hemoptysis

FUCHSIA: まず最初に個性的でちょっと(とっても)不気味なバンド名について伺いたいのですが、なぜHemoptysis という名前を付けたのですか?

Masaki: 元々、別の名前だったんですが、既にフランスのベテランバンドとかぶっている事が分かって、バンド名を変えようということになりました。何かいい名前ないかなーとみんなで悩んでたんですが、ドラマーのトラビスの奥さんが薬剤師で、トラビスが何かメタルな単語はない?って聞いたんですよ。すると気持ち悪い意味の単語を何個か言われ、Hemoptysis(ヒモプティシス)という単語が出ました。意味を尋ねると、血痰。実にメタルだ!ということでそれ以来、Hemoptysis になりました。

FUCHSIA: バンドは2007年に結成されたそうですが、どうやってメンバーたちとは知り合いましたか?

Masaki: 元々僕はシアトルにいたんですが、2006年の年末にフェニックスに引っ越して来て、メンバー探しを始めました。翌年の3月頃、知人を通してトラビスと知り合いました。その後数カ月は何もなかったんですが、夏前頃に一緒に練習するようになったのが始まりですね。ベーシストのスナオとはアリゾナに引っ越して来て最初に知り合った日本人で、当時別のバンドにいましたが、ちょくちょく一緒に練習したりしているうちに、別のバンドを脱退した後にしばらくして2008年2月に正式に加入しました。4年の活動の中で、違うリードギタリストを経て、昨年3月から Ryan Miller が加入しました。

FUCHSIA: バンドのほとんどの曲を書いていますが、子供の頃はどんな音楽やどういうバンドの曲を聴いていましたか?

Masaki: 子供の頃から音楽は好きでしたね。何でも聴いてましたよ。小さいときは日本人ならみんな同じだと思うんですが、アニソンから始まりました。大きくなるに連れて音楽番組で聴くような音楽に触れ始め、中学生とかになると B'z、Lune Sea、黒夢、X Japan 等を聴くようになって、高校生になって海外に出てパンク、そしてMegadeth 、Metalica で衝撃を受けてそこからメタル一直線でしたね。(笑) 日本の音楽って意外と普通にメタルじゃないですか? ギターソロとか普通にメタルな曲とかありますし、今思えば子供の頃から気づいてなかっただけでメタラーだったのかもしれません。(笑)

FUCHSIA: 曲を作るとき、最も大事にしていることや気にかけていることは何ですか?

Masaki: メロディとダイナミックスですね。メタルの魅力のひとつもの凄いミュージシャンシップと情熱だと思うんですよ。だけどただ早くてピロピロ弾いてるだけが重要じゃない。時には少ない音数の方がよりヘヴィになるし、一つの音が完全に曲のフィーリング変えてしまう事もあると思います。音楽はアンサンブルであって、全てのパートが一つになって音楽になる。だから僕が一番気をつけているのがダイナミックスと記憶に残るメロディやリフですね。僕の最大の目標は何年経っても色んな人に愛される曲を作る事です。メタルの名曲たちって今のキッズたちにも受け継がれてるじゃないですか、彼らが生まれる前の曲達も。そんな世代を超えて愛される曲がかけたらなぁと思います。

FUCHSIA: ニューアルバムのことについて伺います。アルバム制作には多くのエネルギーや時間が必要だと思うのですが、レコーディングからCD発売までどのくらいかかりましたか?

Masaki: Misanthropic Slaughterのレコーディングを始めたのが昨年7月中旬で、1ヶ月で全てトラッキングを済ませました。それからミックス、マスタリング、ジャケットやブックレットのデザイン、プレス等の全てを終えてCDを手にしたのが大晦日でした(笑)3月8日に発売したので、トータルで約8ヶ月かかりましたね。実際、レコーディングの話は2009年の終わり頃から出てたので、レコーディング前を入れると2年以上かかりました。このアルバムを作るのは僕らの夢でしたが、最初思ってた以上のエネルギーと時間が必要でしたね。レーベルのバックアップがない以上、お金も限られてましたが、中途半端にはやりたくなかったですし、せっかく作るなら今できる最高の物を作りたかった。少し時間がかかってもいい、ただでさえレーベルがないバンドというだけで、なかなかチャンスがもらえない。だったらこれでレーベルついてないのおかしくない?と言わせる物を作りたかった。それには時間もお金もかかりましたけど、こうして無事にリリースでき、5月27日にはヨーロッパでドイツのRock It Up Recordsから発売してもらえることになりました。これからが勝負なのでがんばります。

FUCHSIA: そのレコーディングやビデオ撮影での裏話を聞かせてください。

Masaki: ビデオの撮影で僕が手を縄で縛られて横たわってるシーンがあるじゃないですか?服を汚す為に砂をかけたりしたんですが、トラビスが嬉しそうに白い服に向かって砂をかけたり投げたりしたんですが、俺に恨みでもあるのかよ?って勢いでしたね(笑)ここぞとばかりに砂に埋めようとしたり(笑)床は冷たくて寒いし、体は埃や砂だらけで汚いし、手は縛られてて動きづらいし、散々でしたね(笑)役者さんってすごいなーって思いました。おまけにメイクさんは終わった後、メイクを落としてくれなかったんですよ。つまり、あのビデオでの状態、顔に血や痣がついたメイクの状態で運転して帰る羽目になって、これ警察にとめられたらめんどくさいなーと。殺人犯に間違えられないか心配でした(笑)そして早く帰ってシャワーを浴びたい!この適当具合がアメリカですね。

FUCHSIA: アルバムのカバージャケットですが、ゴッホとルソーをミックスしたような絵画を連想させますが、どなたの作品ですか?

Masaki: アリゾナ州、グレンデールでタトゥーアーティストをしている Evil Dave に描いてもらいました。EP、今回の新作共に彼の作品です。Evil Dave は地元ではとても有名なタトゥーアーティストで、以前Vehemence というバンドのジャケットも手掛けていて、EPの時にお願いして以降、全てのアートのデザインを彼に頼んでいます。僕は絵心が全くないので、タトゥーやこういったスプレーペイントができる才能には感服の一言ですね。

FUCHSIA: 今まで一度も海外ツアーを行ったことがないそうですが、するとしたらどこでプレイしたいですか?その理由も聞かせてください。

Masaki: 日本とヨーロッパですね。日本はやはり自分が生まれ育った国であること、そしてアメリカ人のメンバー2人を連れて行ってあげたいですね。 2人ともとても親日で、日本に行くのが夢だと言ってます(笑)ヨーロッパはやはりメタルの本場だからですね。メタルフェスに近い将来参加できたらなと思っています。

FUCHSIA: Hemoptysis を一言で言い表わすとしたら何て感じですか?

Masaki: メタルのバフェですね。Ryan Millerが加入した時に、バフェみたいだよなーって言ったんです。バイキング形式のレストランの様に、それぞれのユニークなバックグラウンドが混ざっておもしろいって。バフェとはうまいこと言うなーとみんな感心してました(笑)

Hemoptysis - Masaki Murashita

最後に Masaki さんから日本のみなさんへのメッセージをいただきましたので、ご覧ください。


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