デビュー・ソロ・アルバム『Dance with the Sun』はアリシアのすべての経験とこれまで受けてきた影響がオリジナルの楽曲に凝縮された集大成だ。アリシアは、レコード会社やスポンサーの支援もなく、自らの蓄えをかき集めた資金で単独ニューヨークに赴き、才能あふれるミュージシャンやRadian Recordの著名なプロデューサー、アンドリュー・フェルスと共にレコーディングを行う。収録曲はファンキー・ソウルからファンキー・レゲエまで、その甘美でソウルフルな歌声で命を吹き込んでいる。カーペンターズの「遥かなる影」以外のすべての曲をアリシアが作曲し、共同プロデュースも手がけている。またアルバムからのファースト・シングル『Ooh Boy』プロモーション・ビデオには長編映画監督ザック・バーニーを起用。ロマンティックなレゲエのメロディーにのせた英語と日本語のユニークな歌詞で、ライブではオーディエンスがとても盛り上がる曲だ。
このアルバムは、2011年9月発売のCD『Rose』でのコラボレーションの成功の後に製作された。『Rose』はニュージャズグループ、indigo jam unitの1970年代のレアなカバー曲集でアリシアが全曲を歌っている。インディーズアルバムとしてビルボードジャパンのTop 100に7週連続でランクイン、Top50入りもはたす。また、Tokyo Jazz Notes Album 2011にも選ばれている。完売のビルボードライブ大阪を含む国内ツアーは、アリシアにとって大きな経験になり、また多くの人に知られることにもなった。これ以前にも、アリシアは伝説のベーシスト、のオリジナルメンバー、ポール・ジャクソンとも日本で共演している。
アリシア・サルデーニャはこれらまたとないチャンスを生かし、ボーカリストしてのみならず、作曲家、共同プロヂューサー、マネージャーとしての才能を披露している。アリシアは大変な苦労をして調達した資金でレーベルJem Adar Musicから『Dance with the Sun』を発売。しかし実はこれはアリシアが手がける数々のプロジェクトのほんの1つでしかない。最初は大学で勉強するために来日し、音楽教育の博士号、文化および文明研究でPhDを取得。大学に通いながらアリシアは100曲以上の多様なスタイルの作曲を行ってきた。近日中にはジャズアルバム、さらにソウル、ファンクのリリースを計画中。