多言語のボーカリストAllison Adams Tucker(アリソン・アダムズ・タッカー)は、ジャズをベースにした歌を6か国語で歌い、さまざまな国やジャンルでのユニークな音楽の旅を提供する。
「★★★★」 - Downbeat Magazine
「どんな言語でも輝いている。髪一筋ほどのほんのわずかな程度しか音をはずさない正確さを備えたボーカリスト。」- Examiner
「軽く快活な彼女の歌声は非常に新鮮。Karen Carpenterの影響がうかがえる、深みがあって落ち着いた雰囲気によって、Tierney Suttonに似た歌声のピュアさが強調されている。」- JazzTimes
カリフォルニア州サンディエゴ生まれのマルチリンガルジャズヴォーカリスト、Allison Adams Tucker (アリソン・アダムズ・タッカー)は言葉を話せるようになる前から歌い始めていた。クラシック音楽家の両親に育てられたアリソンは、5歳から人前でパフォーマンスをするようになった。ピアノ、フルート、ヴァイオリン、ダンス、ヴォイストレーニングを小学校から始め、大学では言語学と音楽ヴォーカルパフォーマンスを専攻。
アリソンのボーカルスタイルは、パンクロックからエリゼベサンのアカペラまで、様々な音楽ジャンルから影響を受けている。そして2005年、ジャズ世界に入ることとなった。
アリソンは、他言語や多文化に対する興味を幼い頃から強く持っていた。母国語である英語の他に、6ヶ国語での生活、学習、歌唱経験がある。日本とスペインに住んだことがあり、訪れた国は15カ国以上におよぶ。
この“旅行熱”は、現在彼女が好んで選ぶ音楽にも表れている。アリソンの音楽は世界中の文化、リズム、メロディー、そしてブラジル、フランス、イタリア、ラテンアメリカ、日本、アメリカの言語に対する情熱を反映している。
2008年7月リリースされたデビューCD「Come With Me」(Allegato Music社)は、ジャズギターリストのPeter Sprague (Dianne Reeves、David Benoit、Chick Corea、Sergio Mendes)と共同プロデュース。Kamau Kenyatta(Hubert Laws、Earl Klugh、Patti Austin)が編集。2009年サンディエゴ・ミュージック・アワードでベスト・ジャズ・アルバムにノミネートされ、今でも18カ国のラジオ局で流されている。
2014年6月リリースされたセカンドアルバム「April in Paris」(Allegato Music社)は世界中の春を謳歌した作品。イタリアとフランスでの9回に及ぶコンサートツアーの総仕上げとして、第1回ユネスコ・インターナショナル・ジャズ・デイにパリでレコーディングされた。アレンジはKamau Kenyatta、Danny Green、Emmanuel MassarottiおよびJovino Santos Netoなどが手がける。
3枚目のアルバム「WANDERlust」は、初めてOrigin Records(オリジン・レコード社)からリリース。ニューヨークのスタジオで、受賞プロ―デューサーMatt Piersonの指導の下、ピアニストJosh Nelson、ベース奏者Scott Colley、ドラマーAntonio Sanchez、サックス奏者Chris Potter、パーカッショニストRogerio Boccato、そして交互にプレイしたギタリストRomero Lubambo、Mike MorenoとStephane Wrembelら世界クラスのミュージシャンと共にレコーディング。
「WANDERlust」(2015年リリース)は、Bjork、Christina Perri、Astor Piazzolla、Pat Metheny、Antonio Carlos JobimやEnnio Morriconeの物語や音楽の影響を受けて、国やジャンルを超えたジャズ風の曲を収録し、新しいテリトリーへと踏み込んだアルバム。各曲を6か国語で録音。
セッション・ヴォーカリストとしても活躍。ビデオゲーム「The Saboteur」のサウンドトラックでは、Nina Simone、Ella Fitzgerald、Madeleine Peyrouxなどと共に彼女のフレンチジャズの歌声が聴ける。このサウンドトラックへの参加により、ジャズリスナーでないゲームファンにもファン層を広げることとなった。そのため「La Vie En Rose」のカバーは世界中のiTunes、PandoraとSpotifyでトップダウンロードになった。
国際的アーティストとして、アリソンは日本、ヨーロッパ、メキシコ、アメリカにおいて活躍。テレビのローカル局、全国ネットワークをはじめラジオやフェスティバル、ジャズクラブにおいてパフォーマンス。
Kenny Burrel、Poncho Sanchez、Ivan Lins、Mindy Abair、Pete Escoveda、Sheila E、Tommy Campbell、Gene Jackson、Mirko Guerrini、TOKU(日本ソニーミュージック)や太田剣(日本ユニバーサルジャズ)など、数多くの優れたジャズアーティストとのコラボや共演も果たす。
ニューヨークBlue Note、ロンドンのRonnie Scott’s、ロサンゼルスのHerb Alpert’s Vibrato、インディアナポリスのThe Jazz Kitchen、Idyllwild Jazz in the Pinesフェスティバル、East Hawaii Jazz & Bluesフェスティバル、大坂の高槻ジャズストリート、東京のBody & Soul、パリのLe Baiser Sale、ローマのMusic Inn Rome, イタリアのトスカーナのLucca Jazz Donnaフェスティバルなど世界中の様々な会場やイベントでパフォーマンス。