PRAED は スイス人のパド・コンカと、レバノン人のラエド・ヤシンのデュオ。2006年 に結成し、幅広い地域と音色から影響を受けた複雑で実験的なサウンドを手掛ける。音楽と集合的記憶の関係性をクリティカ ルに探る中で、彼等は断片的な音の「ずれ」から織りなされたサウンドスケープを作り上げている。エジプトの「シャアビ」 (大衆音楽)やシリアの「ダブケ」(民間踊り)が見事にフリージャズとエレクトロニクスに衝突する。ユーモアも欠かせな いPRAEDは、カラオケやアラブ映 画からの効果音をパフォーマンスに導入する事も屢々。ライブやラジオセッション、映画のサウンドトラックサンプル等が デュオのレコーディングに取り入れられる事で、抽象的でありながらダイナミックな聴体験が展開される。
PRAED Plusという拡張されたプロジェクトでは、アクセル・ドル ネルやヨハンネス・バウアー、ハンス・コフ、ステファン・リーブズとコラブも行なっている。昨年今まで一番大きな試みでなん と13人の世界的ミュージシャンと一緒にPRAED Orchestraを指導!アラン・ビショップ をはじめ、モリース・ルーカ、サム・シャラビ、ナダ・エルシャズリなど数々の大物を集めて、一時間半の伝説的なパフォーマン スを繰り広げた。
2016年にボブ・ベーカーフィシュはPRAEDの事をこう語っている:
「周りの誰にも似ていないサウドだ。アラブのエクゾチックなポップカル チャーを部分的に探りながらも、刺激的で斬新なやり方でフリージャズとエレクトロをそこにわざと混ぜる事で新しいジャンルの 音楽を独自に作り出し、聞き手をドキッとさせる。」